みなさん、こんにちは!

けあじんケアマネージャー試験対策講座の木村です。

 

今日は平成22年の問題2になります。

介護保険制度以前の高齢者介護に関連する制度の問題として指摘されていたことについて正しいものはどれか。2つ選べ。

1 特別養護老人ホームの利用者負担が一律で,病院に入院するよりも安かったため,入所待機者を激増させた。

2 社会的入院が増加し,一般病院の生活機能が充実した結果,特別養護老人ホームが不要になりつつあった。

3 措置制度で行われていた老人福祉制度によるサービスでは,利用者が自由にサービスを選択できなかった。

4 措置制度で行われていた老人福祉制度によるサービスでは,競争原理がはたらかず,サービスの内容が画一的になりがちであった。

5 老人保健制度による訪問看護は,病院ではなく市町村の窓口に申請しなければならないため,利用しにくかった。

 

 

 

介護保険制度ができる前にはどんな問題点がありましたか?という問題です。

まず、正解は3と4になります。

間違いの選択肢を見ていきます。

選択肢1。

措置制度での利用者負担は、利用者の所得に応じた負担となっていました。

そのため、所得が高くなればなるほど、特養に入所する費用も高くなるのです。

だから、負担の大きい特養ではなく、負担の少ない病院に長期入院をしていたんですよね。

この問題では逆のことが書かれています。

選択肢2。

上記のような形で病院に入院し続けることを、社会的入院と言います。

これで、病院の生活機能が充実すればよいのですが、なかなかそうはいきません。

病院はあくまで治療の場所です。

高齢者が長期療養する場所としては不十分でした。

選択肢5。

措置制度の時代の訪問看護はいちいち病院の窓口に申込です。

市町村の窓口に申し込みに行くのは、訪問介護ですね。

利用しにくかった、というのはその通りです。

 

最近は出題されていませんが、介護保険を知る上では重要な箇所です。

措置時代の問題点5つ。

覚えておきましょう。